ヤマモト サトシ vs ナカノ ハジメ

54名の参加者の頂点を争う試合は、
奇しくもGR BigManaのスタンダード版というべき
同系対決となった。

G1
先攻は山本。
4枚の土地とガラクタルモボガヘルというラインナップを
キープした山本は、2Tタルモ、4Tガラクからビースト生産と
まずまずの動き。
対する中野は《明日への探索/Search for Tomorrow》待機、
《明日への探索》2枚目待機、《獣群の呼び声/Call of the Herd》、
から《ガラク》を対消滅と、順調に場を進める。

山本も全く引かず、5T《幽体の魔力/Spectral Force》を召喚、
これにも中野は即座に《幽体の魔力》の鏡打ちで答える。
流石に決勝、プレイヤーもデッキも強く、一進一退の好ゲームが期待される。

・・・、はずだったのだが、《幽体の魔力》が相打ちした後に
山本が2枚目の《幽体の魔力》をプレイグラウンドに送り出すと、
中野はこれに対処する事が出来ず、0/1だったはずの《タルモゴイフ》も
本領を遺憾なく発揮しだしてしまい、まずは山本が先取。

G2
「負け先」は中野。

2ゲーム目はお互いのプレイヤーがサイドボードに積んでいる
同系メタのソーサリーが、先手ゲーで勝負を決める事になった。

そのカードとは、《ムウォンヴーリーの酸苔》。
4T、5Tにこれを連打した中野は、《根の壁》を2枚プレイした
山本のたった2枚しかない土地を完全に破壊しつくし、
《樹上の村》と《タルモゴイフ》、〆には《ボガーダンのヘルカイト》。
本体に5点。

まさにワンサイドゲーム。
そして山本の初手には勿論《酸苔》がうらめしそうに。


G3
マジックプレイヤーの間でまことしやかに流れる噂がある。
通称「マジックの闇」。
これに飲まれたプレイヤーはどんなにメタに合ったデッキを
トーナメントに持ち込んでも、必ず地雷を踏んでドロップし、
2マリ3マリは当たり前、相手はトップデックしまくる、
という恐ろしい物だそうだ。

今回、その闇に飲まれたのは・・・。
中野だった。

ここへきて痛恨のダブルマリガンをすることになった中野は
5,6Tに連続で《ガラク》に助けを求めるものの、
山本のクリーチャー達のアタックによって《ガラク》は退場してしまう。

その過程で《タルモゴイフ》を失ってしまう山本だが、
《樹上の村》*3、更に2枚目の《タルモゴイフ》で攻め立て
とどめとばかりに《デッドウッドのツリーフォーク》。
勿論回収するのは環境を代表するあのカード。
《タルモゴイフ》。

最後の抵抗として《活力》をプレイしてみる中野だったが、
多勢に無勢、フルアタックの前に力尽きたのだった。

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